第46次日本南極地域観測隊  医療担当  越智 勝治


昭和基地の紹介

南極大陸は日本の約37倍の広さがあります。
昭和基地は南極大陸から5kmのところにあるオングル島に建設されていて日本から約14000km離れています。一番近い文明圏は南アフリカですが、ケープタウンまで約4000kmの距離があります。南極大陸との間の海峡は夏から晩秋にかけて氷がなくなり、雪上車で大陸に渡ることができなくなります。
写真は夏(1月下旬)に基地上空から撮影したものです。このころになると雪どけが進んできてオングル島にも地面が現れてきます。写真下部中央の銀色の宇宙ステーションのような建物が管理棟で、ここの2階部分が医務室になっています。
管理棟の周囲に各種の観測施設や発電棟、居住棟などが配置されています。
海に隔てられた上部が南極大陸で、海峡にはしらせが停泊しています。2月1日の越冬交代後、しらせが去ってしまうと基地では残された37人の越冬隊員だけによる生活がはじまります。
これから基地での観測や生活の様子を紹介していく予定です。


p.s. しらせは2月9日に去りました。4月中旬の昭和基地は、海氷上のルート工作、各種研究観測、野外活動講習会などで隊員たちは多忙な日々をおくっています。