今年は10回目の総会
出てきて欲しい壮年層

関西支部

 二〇〇〇年の十二月初め、杏葉会関西支部の第九回総会を、大阪・梅田の新阪急ホテルで開いた。熊本から上田校長、勝目会長らに出席をいただき、四十周年記念行事のビデオを見ながら、懐かしい学舎の様子に話題が尽きなかった。来年は十回の記念すべき総会、よく続いたなという感慨とともに、やや少なくなってきている出席者に何らかの方策を講じなければという意見も出た。
 アットホームな同窓会になっているのはそれなりにいいのだが、同じ学舎で過ごした後輩たちが、慣れない関西で形見の狭い思いをしているのではないか、というような「父親」の気持ちを代弁する声もあった。「同窓会に出てくればいろんな手助けもできるのだが」という意味の嘆きである。毎回の出席者はほぼ五十歳ラインか在学生諸君。中間の壮年層がほとんどいない。だから出てきた嘆きなのだろう。
 そんな現状の中、十周年に再び大勢の関西在住の同窓生が総会に顔を出してくれることを祈って、関西支部生い立ちの経過を少し紹介しておきたい。
 それまで支部がなかった関西で設立の動きがはじまったのは十一年前。当時同窓会の副会長だった頼藤猛氏から熱心な指導があり、まず発起人の依頼から始まった。頼藤氏から六期以上の消息を教えてもらい、電話や手紙で発起人の依頼をしたことを覚えている。
 発起人を依頼した先輩、後輩の方々は快く引き受けていただき、幹事会、総会と運び曲がりなりにも支部の体裁を整えた。その後、私の東京転勤などで現在事務局長の久保田氏に多くを依存し、そのために円滑な支部運営ができている。
 さて、二十一世紀。とりあえず活動はあまり派手にならないことを基本に、すべての卒業生を網羅したい。特に総会だけでなくいつでも気軽に事務局や先輩諸氏を訪ねられる支部に育てたい。
 EVERYTIME,ALLCOMERである。
幹事・簔田 俊輔(五期)