実現した「カナダへの夢」
                  
                    前高校部長 柘植 治人
 大きな変革だっただけに、中・高部長による実地踏査(平成七年三月)をしてから実施を決定するまで、アンケート調査等を含め二年の歳月が必要でした。そして昨年三月に、最初のカナダへの修学旅行が実施されたのです。
 “一歩先を進む”を標榜する本校としては、海外旅行という形の上での新しさは勿論のこと、質的にも実のあるものでなくてはなりません。そのねらう所は次の通りでした。
一、六年間の一貫教育を生かす
  長い六年間に節目をつけ、中学三年間の学習の目標にするとともにその成果を活かせる場とする。また更なる努力への原動力を生む。
二、国際化、情報化の本質を知る。
  世界的な視野に立ってはじめてわが国日本が見えてくる。英語教育の成果を活かし、国際感覚を身につけ世界を知る。
三、学ぶものがあり安全性が高いカナダで研修する。
  多民族国家であるカナダは他を受け入れるやさしさをもち、環境教育の徹底している様は、今後の社会を支える生徒たちに与えるものが大きい。
 以上の理由から、三月という時期にもかかわらずカナダへの修学旅行に踏み切った次第です。今後益々素晴らしい修学旅行へと定着させていって欲しいと願っています。

中3のカナダ修学旅行。ナイアガラの滝で(平成12年3月)