新しい旅の始まり
  創立40周年の記念式典


川 野 謹 司


 平成十二年十月十九日、真和創立四十周年記念式典が行われた。
 前理事長上田貞雄先生が主唱された「中高一貫の進学校」は、昭和三十五年四月八日産声をあげた。当時、鎮西学園の片隅の木造校舎に八十名、二クラスの出発だった。現在は中学、高校合わせて八百六十名を越え、高校においては、全学年六クラス、各学年二百名を越えている。
 式典において上田祐規校長は真和のこれまでの創立の歴史を述べられた。当時の教育環境は今ほど整ってはいなかったが、先生達の熱意と努力によって生徒達を指導したこと。本日の真和の発展には数多くの人達のお蔭で成り立っていることの感謝を述べられ、新たな発展のための誓いを語られた。
 三期生の勝目康裕同窓会会長は当時の在学中、先生達との思い出や指導されたことなどを熱く語られ、在校生に対して期待していることを言われた。



 式典が終わり、続いて記念講演会
が行われた。講演者は映画監督の大
林宜彦さんだった。題目は「新しい旅
のはじまり」。未来を担う高校・中学生
へ、豊かな社会における警笛、二十
一世紀には文明を文化にまで高める
努力をしょう。それを担うのは若者達
で、君達に期待していることなどを話
された。
 午後からは、場所を移して熊本県立
劇場で真和高校生と真和卒業生によ
る記念演奏会が開催された。演奏は
真和オーケストラ部と卒業生四人によ
る演奏であった。最後にピアノ四重奏
でしめくくられ素晴らしいものであった。